今年も師走になりました。あっと言う間に一年が過ぎてしまいました。個人的には、この一年に多くの事を経験し、考えさせられる一年でした。私は「着々寸進、洋々万里」という言葉が好きです。この言葉を胸に平成24年が平成25年につながるよう、一歩一歩、歩みたいと思います。日々、寒くなっています。風邪や感染性胃腸炎にはご用心下さい。
11月の後編です。
10月21日、蒜山マラソンに参加してきました。今年は会場まで何のトラブルも無く、ゆとりを持ってスタートを待っていました。しかし、スタート前に異常事態発生。師長の黒住さんが一番前からスタートしようと言い出し、一番先頭からスタートしてしまいました。スタート最前列はハーフの猛者が陣取り、私は恐縮しきっていた時に号砲が鳴り、スタートです。
さすがに皆早い。どんどん抜かれていきますが、つられて私もオーバーペースとなり、3km地点で早くも息が上がってきました。でも、一進会の応援団、岡さん、延永さんの声援を受け、少し冷静になりましたが、体はすでにオーバーヒート気味です。足も重いし、体もえらい。昨年より、調子が悪いようです。眼前には終わりの見えない上り坂、何でこんなに辛い目をしてまで走っているのだろうという思いがこみ上げてきます。人間、こんな辛い時に頼るのがやはり神様なのでしょう。自然とお経が口から出て来ました。木魚のペースを思い出し、やっと自分のペースを取り戻しました。しかし、走れども走れども、終わりがやって来ません。頑張って坂道で歩いているランナーを抜かしても、下りになると抜き去られてしまいました。頑張って上りを走っても下りで抜かれるなら、辛い目をせず、歩いた方が良かったと思ったり、頭が混乱してしまいました。こんな時こそお経です。心の中でお経のボリュームを上げました。すると、なぜか、一進会で今年亡くなった方々の顔が浮かび、元気な頃の顔や笑顔を思い浮かべることが出来ました。すると、無理しなくていいよ、ゆっくりしたらいいよ。という気持ちになり、その気持ちを持てた事で体も楽になり、最後まで走る事ができました。今まで、お経など興味もありませんでしたが、お経を唱える事で心が楽になることを少し体験できました。苦しい時の神頼みは現実することもあるようです。
ただ、父進にマラソン中に、「辛いな」と話かけると、「根性、根性、根性」で歩いたりせず、最後まで走れ!とのことでした。最後まで働き続けた父らしい言葉だと思います。父の百ヶ日も終わりましたが、今でもすぐ近くにいるような気がします。私の中の神の一人です。神頼みの際には宜しくお願いします。