平成24年も、はや5月となりました。今年の冬は、とても寒かったですが、その寒さも忘れてしまうほどの暖かい気候になってきました。これからどんどん暑くなると思うと、それはそれでぞっとします。早く秋がこないかな。でも秋になると、今年も終わりに近づきます。一年経つのは本当に早いです。うかうかしていると、時代に取り残されそうです。
人生の中で勘違いすることは誰でもあると思います。自分にとっては本気で思っている事が、他人にとってはものすごく笑えることであったり、非常識だと思われたり、勘違いだったと後で分かると、とても恥ずかしいことが多いです。
私は小学校3年から大学卒業まで剣道をやってきました。剣道では、右足が前で左足が後ろになり、いつでも左足で床を蹴り、右足を前に飛び込みながら打突する練習をしています。上段の構えでなければ、決して左足が右足の前に出る事はありません。あくまで、左足が後ろで、右足から前に出る姿勢が基本です。私の体にはいかなる時も左足で蹴って、右足が前に出る動作がしみ込んでいます。
先日、次女が短距離走の練習をしていました。健気にも、私にスタートの仕方を聞いてきました。親としてのメンツもあるため、スタートのコツを身振り手振りで実践を交えて伝授していたのですが‥。長女と妻が、そのスタートはおかしいと大笑いしながら文句をつけてきます。こちらは一生懸命、次女のためにスタート練習しているのに、そのそばで、お腹をかかえながら大笑いして、文句をつけてきます。次女のために真剣に練習しているのに、腹をよじるほどに笑うなど言語同断だと思いましたが、ここに勘違いがありました。
当然剣道部ですから、左足が後ろで右足が前でスタートラインに立ちます。よーい、どん。でスタートする時、最初に踏み出す足は、剣道の習慣でいえば、当然、左足で蹴って、右足を踏み出します。でも、ここが違ったのです。生まれてから45年間ずっと、よーい、どん。の時はこのスタイルでやってきました。クラウチングスタートも同様でした。しかし、実際は、左足が後ろで右足が前の場合、よーい、どん。で右足で蹴って、左足から第一歩を踏み出すそうです。(剣道経験者としては許せない行為ですが)この事が剣道を知らない人には非常に面白かったようです。何人かの剣道経験者に聞くと、私の意見に賛成してくれます。絶対、剣道的スタートの方が早いと思いますが、皆さんどうでしょうか?面を打つように飛び込み、そのままスムースにスタートする。今までそう信じていたのに、実際は違っていました。ショックです。
でも、ジャマイカのウサインボルト選手が剣道的スタートをマスターしたらもっと早くなると考えているのは私だけでしょうか。剣道スタート万歳。