あの夏の暑さを忘れてしまうような、心地良い季節となりました。私は、一年の中で秋が一番好きです。食べ物も美味しいし、春のような鼻炎もありません。へびも恐れることなく、野山に行けます。空気もすがすがしく、朝もすんなり起きられます。秋がずっと続けばよいのに・・・と思います。
先日“おかえり「はやぶさ」”という映画を見ました。それまで「はやぶさ」の事は、新聞に載っていた記事程度しか知りませんでしたが、前福浜小学校校長の角田先生から、是非見なさいと勧められました。どんな映画なのか、わくわくしながら、家族全員自転車に乗り、岡山県立児童会館のプラネタリウムにむかいました。プラネタリウムなど小学校以来でしたが、プラネタリウムで見た「はやぶさ」はかっこ良かったの一言です。「はやぶさ」は私に“あきらめてはいけない”と、あきらめない気持ちを教えてくれました。
遠い、遠い昔。太陽ができて、それから地球ができた。水素、ヘリウム、リチウムしかなかったのに、次々と新しい元素ができ、それから、気の遠くなるような時間が過ぎ、生命が生まれた。その生命の中から、人類が生まれ、我々が生まれてきた。人類は地球上で大きな力を持っているが、地球は人間だけのものではない。抗生剤の効かない細菌の出現は人間にとって脅威となるが、細菌にとっては、生き残るための進化である。今、人間は地球を人間が住みやすい、便利なように改造してきた。はたして、この営みは宇宙の営みの中で、宇宙が向かう方向として正しい方向なのか・・・そもそも宇宙とはどんなものだろうか?映画「はやぶさ」を見て、改めて宇宙の壮大さを感じました。私の悩みは、何と小さいことか。心の中で宇宙の真理を考え、あきらめない気持ちを持てば、おのずから行く道が開けてくるように思います。「はやぶさ」はその事を教えてくれました。
秋の夜長に、たまには星空を見て、宇宙の中で、小さな小さな生物に過ぎない地球人の自分についてあれこれ考えるのも良いかもしれない。プラネタリウムでで“おかえり「はやぶさ」”を見てそんな思いを持ちました。プラネタリウムとは良いものです。長い間、忘れていました。そのプラネタリウムが閉鎖になるかもしれないと聞きショックを受けています。プラネタリウムは宇宙の中の地球人自分を見つめる絶好の場所です。今後もプラネタリウムの存続を切望します。尚、“おかえり「はやぶさ」”は本年10月31日まで上映されています。「はやぶさ」の勇姿を是非見て下さい。