今年のインフルエンザワクチン接種の開始が近づいてきました。今年は75歳以上の定期接種に新しいワクチンが投入されることになっていました。その名は「エフルエルダ」このワクチンは従来のワクチンの4倍の抗原量を含有した高容量のインフルエンザワクチンです。効果も従来より強く、海外では米国、カナダ、英国、ドイツやフランスを含む欧州連合、韓国、オーストラリアで導入済みで副反応も従来のワクチンと変わらないようです。対象年齢は60歳以上で、日本では今季は75歳以上に公費対応し、岡山市では2700円で注射できることまで決まっていました。しかし、全国で不足無く接種出来る供給体制が困難とのことで公費対象から外れる事になりました。高齢者の方がインフルエンザにかからない日が来ると思っていたので非常に残念です。
「手指消毒で新興感染症を防げるか?」答えはノーです。しかし、ウイルスが手指を介して目や鼻から侵入する「接触感染」を防ぐ基本対策として感染リスクを大幅に減らす非常に重要な役割を果たします。新興感染症の多くは飛沫や汚染されたドアの取手などを触れた手で自分の目や口を触れることで感染します。この経路を断つために手指消毒は絶大な効果を発揮します。しかし、ウイルスを含んだ飛沫を直接吸い込む飛沫感染や空気感染は手指消毒で防ぐことは出来ません。
新興感染症を防ぐには手指消毒を土台としつつ、基本的に手洗いが大事です。水と石鹸での手洗いは手に付着したウイルスを大幅に減少できます。次に大事なのが、人が触れる共用部分や物品の消毒です。最後は、飛沫の吸入を防ぎ、部屋のウイルス濃度を下げるのに有効なマスクの着用と換気です。真新しい対策はありませんが基本的な対策が大事になります。たったこれだけのことですが、震災の避難場所などでは暑さでマスクも出来ず、断水で手洗いも出来ず、大勢で過ごすため換気ない状態になります。その上、体は疲労と不安で免疫力が低下します。感染症が流行する条件が整ってしまいます。
これから南海トラフ地震の準備をする際、感染症対策にも力を入れる必要があります。避難所にはマスク、手袋、アルコールなどの消毒剤、消毒剤を含む簡易トイレの設置、入浴がわりの体拭き、ドライシャンプーなどの準備に加え、栄養不足のためのマルチビタミン剤の準備、ペットと共に避難できる体制などこれから整備しないといけないことが山積みです。今回の熊本地震から多くのことを学び次に備えることが大切です。








