最近、福岡県を中心に流行した謎の夏風邪が話題になりました。新興ウイルス感染症か?と巷で話題となりましたが、その正体はヒトメタニューモウイルス(hMPV)を中心とした複数の呼吸器ウイルスの複数同時流行でした。主役はh M P VでR Sウイルス、アデノウイルス、ライのウイルス、マイコプラズマがそれぞれ流行したようでした。
h M P Vとは何ぞや。h M P VはR Sウイルスの兄弟分のウイルスで、年齢や重症化、季節性などR Sウイルスと類似し両者の区別は新型コロナウイルス感染症の時に活躍したP C R検査をしないと、症状だけでは区別出来ません。h M P Vは2001年にオランダで発見され5歳までにほぼ全員が初感染すると言われています。症状は38度前後の発熱、咳、鼻水、咽頭痛、倦怠感でほぼ通常の風邪症状ですが、いつもの風邪より少しキツくて、咳が長引く感じです。7日間程度で回復します。
今回の福岡での流行は、例年より成人の罹患や症状の長期化が目立ち、同時期にR S
ウイルス、アデノウイルス、マイコプラズマも増加しており、家庭内で異なるウイルスに同時感染するケースも見られ、長引く風邪になったようです。
インフルエンザや新型コロナウイルスの抗原検査が陰性で原因の分からないまま症状が長引くケースの背景に「免疫負債(コロナ禍の感染対策で暴露機会が減った事による集団免疫の低下)」の影響があると考えられています。長引く風邪や咳が続くときは、しっかり休んで、医療機関を受診して下さい。
外国人旅行客が増えた現在、新興感染症によるパンデミック(世界的大流行)は必ず再び起こります。もし体調が悪い場合は、旅行の有無、いつから、どのような症状があり、会社や家族に同じような症状があるかどうかをしっかり記録しましょう。日記やカレンダーに書くだけでも良いです。重症化のサインは、呼吸が速い、息苦しい、胸が痛い、ヒューヒューとかゼーゼーいう、水分が取れない、ぐったりしている、唇の色が悪い時です。この場合はすぐ受診して下さい。肺炎への進行や結核などの病気が隠れていることがありるので要注意です。でもやっぱり大事なのは「日々の手洗いとうがい」でしょうか。次回は「手指消毒で新興感染症を防げるか?」について考えたいと思います。








