5月8日より新型コロナウイルス感染症が2類から5類に変更されました。感染しても5日間の自宅待機となり、濃厚接触者の規定はありません。感染力を考えると10日間はマスクの着用と高齢者への接触を避けるよう願い致します。また、65歳以上と基礎疾患のある方にコロナワクチン接種が始まりました。ファイザー製オミクロン対応BA4/5ワクチンが少ない状態です。モデルナ製オミクロン対応ワクチンかファイザー製オミクロン対応BA1ワクチンは十分あり、オミクロン株にも効果がありますので、こちらのワクチンの接種にご協力下さい。
みなさんこんにちは。河合家の二女に出世したトイプードルの「ソラ」です。今日は、私の生活に踏み込んできて、せっかく作り上げた快適な環境を壊していく、黄色い棒との闘いをお話しします。
4月のある日曜日の午後。お腹も満たされて、ソファーでうとうとしていました。すると、突然お父さんが黄色い棒を持って現れたのです。黄色い棒には黒くて長い紐が付いていて、お父さんは説明書を読んでいました。箱にはケルヒャースチームモップと書いています。私には何なのかさっぱりわかりません。ただ、父さんは「ソラ、これからはこれできれいになるよ」と笑顔で話かけてきます。私は今でも十分きれいだと思うけど、B型人間は凝り性だから厄介なのよね。この時、何か背中に薄寒い悪寒を覚えました。
父さんは、ご機嫌で流しで容器に水をいれ、黄色い棒に取り付け、黒い紐をコンセントに差し込みました。「用意完了」父さんが言うと同時に、「プシュー、プシュー」と変な音が鳴り出しました。その後、特に何もおきません。父さんも「あれ、壊れているのかな」と首を傾げています。父さんが棒の先を手で触っていると急に「アチ〜」と絶叫で叫ぶなり、棒をほうり出してしまいました。まさに、悪魔の棒です。良く見ると、棒の先から、白い煙を「プシュー」と吐き出しながら、怒っています。これは以前テレビで見た、怪獣に違いないと確信しました。父さんは怪獣に攻撃されたのに怒りもせず、手を水で冷やしています。私は父さんに言ってやったの「早く、この怪獣をやっつけましょう」と。父さんは、ソラ「そんなにワンワン言わずに、見ていろよ」と呑気に言います。父さんは、白い煙をはく怪獣を操りながら床を進んでいきます。まるで、ヘビ使いがヘビを操るように、黄色い棒の怪獣を操作しています。父さん、そんな才能があったのと感心しながら見ていると、床がみるみるきれいになっていくではありませんか。せっかく私が、私の匂いをつけて、心地良い空間に仕上げたリビングから、私の匂いが消えてしまいそう。私は、この怪獣に向かって、「ワンワンキャンキャン」とできる限りの攻撃を始めたわ。でも、怪獣の通った後は熱くて歩けないの。仕方なく、成り行きを見守っていると、父さんが「ソラのオシッコが飛んでいたところが、キレイになったよ」と言うではありませんか。「最悪!」せっかく私好みの香りをばら撒いて、居心地のよいリビングにしていたのに、猛獣使いのお父さんにキレイにされてしまった。
私は私の理想のリビングを取り戻すために、人知れず、オシッコのマーキングをしてやろうと誓いました。見ていろよ、黄色い棒、ソラ様の実力を見せてやるよ。それ以来、人目に隠れて、数滴ずつ匂いをつけています。次の日曜日、また勝負よ。これから当分私の闘いが続きます。どうか応援して下さい。お・ね・が・い。