暑い日が続きます。体調はいかがでしょうか。熱中症とまでは行かなくても、熱疲労の方が多くおられます。暑さも体にとっては毒になります。日中、最高気温が30度を超える日は、冷房をかけ、昼の外出を控え、麦茶などを飲みながらゆっくり過ごしましょう。冷たい物を取りすぎると、胃が疲れます。暑い日にこそ冷たいものを避け、温かく滋養のあるものをしっかり食べ、元気に夏を乗り切りましょう。私としては、夏に豚しゃぶがお勧めです。あっさり、ポン酢で、たっぷりの野菜と一緒にどうですか。
最近、「フレイル」という言葉をよく耳にします。老化に伴う筋肉の減少に加えて、日常の活動量が減ったり、物事を正しく理解して実行する認知機能が低下した状態を指します。一般的には「虚弱」と言われ、要介護の一歩手前に当たります。フレイルには次の3つの要素が不可欠です。①健康な状態と要介護状態の中間点。②しかるべき適切な介入により機能を戻すことができる、いわゆる可逆性がある時期。③骨格筋を中心とした身体の虚弱だけでなく、心理的・認知的虚弱、社会的虚弱が存在します。
当然、「インフルエンザ」や「インフレ」とは違います。さらに、複数の要素が絡み合い、「フレイルサイクル」を起こすとも言われています。しかし、早く対処すれば、進行を防いだり健康な状態に戻ることが可能です。
フレイルのチェック方法は①6ヶ月で2-3キロ以上の体重減少がある②以前に比べ歩く速度が遅くなってきた③ウオーキングなどの運動を週一回以上していない④5分前のことを思い出せない⑤ここ二週間で訳もなく疲れたような感じがするの中で、3つ以上当てはまると「フレイル」です。
「フレイル」予防の要は「栄養」、「運動」、「社会参加」です。食事では、筋肉のもととなる、たんぱく質を含む、肉、魚、大豆、骨を強くするカルシムを多く含むいりこやじゃこ、乳製品を多く取ることです。運動は簡単に始められる、ウオーキングや自転車が効果的です。地域で趣味の活動に参加することも効果的なので、町内会や公民館の行事に参加することが大事になってくると思います。家に閉じこもらず、地域のイベントに参加し、しっかり動いた後は、美味しく食べる。つまり、「フレイル」の予防は社会との繋がりを大事にすることだと思います。町内会や学区の行事に参加することが「フレイル」の予防になります。町内行事に参加して、「フレイル」を防ぎ健康寿命を延ばしましょう。