熊本地震により被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
新しい学年、学校、会社が始まり、また新入生や新入社員が入って来て慌ただしい4月が終わり、ゴールデンウィークでちょっと一息という感じでしょうか。ただ、熊本地震に被災された方々には辛い時間が続いています。その方々のことを考えると、自分も頑張らねばと思うのですが、何を頑張った良いのか分からず、空回りしてしまいます。病気になって初めて、何でもない普通の状態の大切さが分かります。震災もしかりで、ただの普通の日々がどんなに大切だったかが分かります。普通であること、これが最高の幸福だと気付きました。
私が2度目にアメリカを訪れたのは、大学2年が終わった春休みでした。「地球の歩き方」という雑誌を手に成田空港から単身サンフランシスコに飛びました。何と言っても今回の最初はビーフです。当然飛行機でもビーフでした。到着後、まず本に載っている肉料理店に直行しました。店員が機関銃のように話しかけてきます。何とかスペシャルで良いかと言うのでイエスイエスと適当に答えると、料理がスープからサラダ、でかいサーモンと何でも巨大サイズで出て来ました、ビーフがくる頃はお腹が一杯です。ビーフの味も分からず、ただ根性で食べると、最後にビッグなケーキです。アメリカの量には敗北でした。あれだけ食べれば大きくなって当然です。その上、頑張って見に行った、ゴールデンゲートブリッジがゴールデンでは無く赤だったのは残念でした。日本の金閣寺とは違います。
次に、ユタ州に行き、アメリカで有名なスノーバードスキー場を目指しましたが、高級スノーリゾートには市営バスの接続が無く、岡山で言う花見山スキー場的なソリチュードスキー場でスキーを満喫した後、念願のニューヨークに向かいました。
ニューヨークはすごい街でした。「地球の歩き方」に載っていたホテルはすでに無く、やむなく近くのホテルに入りました。夜は酔っぱらいの大声が鳴り響き、タイムズスクエアでは怖そうな方にぶつかられ、大事なワインが割れたから100ドル出せと脅され、とっさにポケットにあった2ドルを渡すと同時に、ルックオーバーゼア!と叫び、今まで経験の無いほど全力でダッシュしました。本当に生命の危機を感じた瞬間でした。でも、ミュージカルや自由の女神、夜景は素晴らしく、生のアメリカが実感できました。今、この文章を書きながら、当時の旅を懐かしく思い出しています。私の青春の1ページです。今、仕事が出来ているのも、あの時無事に帰ってくることが出来たからですね。
この旅では日本の良さも再認識できました。素晴らしい日本。今は皆で熊本震災をのりきりたいです。ガンバレ日本。ガンバレ熊本。