こんにちは、ソラです。ご無沙汰して申し訳ありません。今年の夏は本当に暑かったですね。毛皮で包まれている私は、本当に悲惨な夏でした。年齢も5歳となり人間では中年の仲間入り、犬ではプレシニア犬です。私も若い頃のような元気はありません。若い時は夏でもお散歩が大好きでした。それが今となっては、暑い日のお散歩は「勘弁してください」状態です。散歩しないから体重も増加しました。今恥ずかしながら過去最高で4.8キロになってしまいました。お腹もぽってりです。これが中年太りでしょうか。若い頃は、腹筋バキバキだったのに。あら、いやですね。いつの間にか若い頃の話ばっかりになっています。
あまりにも散歩しないため、父さんが犬用乳母車を買ってくれました。日よけもついていて乗り心地は良さそうです。私は車のドライブが好きで、ドライブのついでに初乗りをすることになりました。その日は特別暑い日でした。
ワクワクしながら乳母車を見ていました。とても、シンプルでカッコ良いです。何より歩かずに散歩ができるなんて最高です。乳母車に乗り込み、安全のために首輪を乳母車のリードに繋ぎます。そして、出発。いつもより高い視線で風景が流れて行きます。風の匂いも、いつもより爽やかです。なんと言っても、足が暑くないのが最高です。とっても乗り心地が良く、散歩?も快適です。
しかし、不幸はいつも突然やってきます。私の目の前に枯葉がふわふわと舞ってきたのです。その瞬間、私の本能がその枯葉に反応し、ついつい噛みつこうと体が勝手に動いてしまったのです。そうです。私は、乳母車の中から、枯葉に向かってジャンプしてしまったのです。枯葉は私の口をするりと通り抜け、あっちに飛んで行きました。が、ジャンプした私の体は重力に引っ張られ下に向かいます。まるでバンジージャンプした人が下に向かっていくようなジャンプでした。次は当然、乳母車のリードに繋がれた首輪がジャンプを邪魔します。バンジージャンプならここでビヨーンと上に向かって跳ね返るのでしょうが、私は首輪でビヨーンとなることなく、乳母車から首輪で宙吊りになってしまいました。運悪く、そこは横断歩道の真ん中です。行き交う人々も、父さんと母さんも何が起こったのか分からず、ポカーンとしています。私だけが、乳母車から宙吊りです。息が苦しく、声も出ません。次の瞬間、父さんがキャッチしてくれて何とか、首吊り状態は回避できましたが、みんなが注目していました。私がワンと言うと、みんな安心して横断歩道を渡って行きました。私たちも恥ずかしくなり、そそくさと路地に入りました。
私はしばらく、咳と呼吸困難がありましたが、何とか窮地を脱出できました。その後、乳母車を降ろされ、暑い日中の散歩となりました。今思い出すのも怖いけど、これが私のバンジージャンプ初体験でした。これからは、気持ちを入れ直して、自分の足で散歩しようと思います。








