スイカ、ブドウ、もも、メロンなどが美味しい季節となりました。フルーツ王国の岡山ならではの美味しい季節です。岡山フルーツは特に甘いですね。今回はこの甘さが危険を招くお話です。
「糖化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「糖化」は「体のコゲ」と呼ばれています。コゲで一番美味しいのは、ご飯のおこげです。ただ、少しを味わうのは風味がありますが全部がコゲだと苦くて食べられません。
糖化とは、食事から摂取した余分な糖質が体内のタンパク質や脂質などと結びついて細胞などを劣化させる現象です。これがすすむとお肌がコゲてくすんだり、シワになったりします。糖化の最終生成物であるAGEは体内組織に沈着して、動脈硬化、白内障、認知症を発生させる原因になると考えられています。血液中に余分な糖があると、体内のタンパク質や脂質と結びつきどんどんAGEを作り出し、肌のくすみやシワを作り出します。血管は動脈硬化の原因となります。NHKの「あしたが変わるトリセツショー」ではホットケーキの茶色い色=糖化と説明していました。あのコゲ色が肌のくすみの元だったのです。
AGEは、食後1時間で最も出来やすいため、糖尿病の指標であるHbA1cが正常な人でも、ジョギングを頑張っている人でもAGEが多い人がいます。それは、食後1時間の血糖が高い人です。食後高血糖になると糖化が起こり、どんどんAGEを作り、肌のシワをせっせと作っています。
食後1時間の血糖を上げる食べ物が「果物」です。朝から、美容のために果物を食べている方は、どんどんAGEを作り、肌をくすませていたのです。「女優さんは朝から果物食べているじゃないの」と言われるかもしれません。女優さんは、そのあとジムでの運動やマッサージなどしっかり体のメインテナンスをされているので特別な存在です。フルーツにある果糖は中性脂肪に変わりやすく、内臓脂肪の元になります。もう一つ怖いのがスムージーです。果物をジューサーで砕いたり、100%ジュースであってもより体に吸収しやすい状態での摂取は危険です。ジュースの中でも、ブドウ糖果糖液糖や果糖ブドウ糖液糖と表示されているものはAGE上昇の危険性があります。フルーツパフェとジュースでお肌シワシワです。
朝のフルーツは体に良いイメージがありますが「糖化」進行のもとです。ピオーネを見た時に、この一粒が肌のくすみのもとになるとご用心ください。少量は大丈夫です。たくさんが危険です。果物が食べたい方は、ピオーネ一粒につきスクワット10回です。ピオーネ5粒でスクワット50回。頑張りましょう。