長い残暑でした。体の疲れが出てくる頃です。しっかり睡眠をとり、夏に疲れた体を休めましょう。日本の四季が無くなり、夏と冬の二季になったような気がします。ただ食欲の秋は別物です。ロカボ食の出番です。
医師の山田 悟先生が「食・楽・健康協会」で提唱されている概念です。高血糖の原因はカロリーの摂取量ではなく、糖質摂取量であり、糖尿病の治療にはカロリー制限では無く、ロカボが優れた取り組みだと述べられています。理由は、日本人特有の体質にあります。日本人は血糖値を下げるインスリンの分泌能力が弱く年齢とともに食後高血糖になる人が多くいます。運動不足で糖質を消費しきれず、結果として高血糖や血糖の上下動が続くうちにインスリン分泌能力が弱くなり糖尿病になります。食後高血糖が糖尿病を招き、動脈硬化や老化の原因となるため、血糖を上げすぎない食事が大事になります。「おいしく楽しく適正糖質」がロカボです。
ロカボ食のポイントは
・糖質は1食20-40グラム以下。デザートで10グラム以下。1日70-130グラムに。
・脂質タンパク質は制限なし。
・食べる順は、おかずが先で糖質の多い主食は後回し。
・白米は果物に置き換えることも可能。
例えばご飯100グラムは小盛り1杯で糖質36グラムです。小盛りのご飯を毎食食べると3食でデザートを糖質20グラム(小さいプリン1個程度)分食べれます。昼をうどん1玉にするとプッチンプリン1個(糖質27.9グラム)食べれます。しかも、糖質以外は制限なしです。しっかりお肉や野菜、魚も食べれます。(トンカツ2枚でもO K)ただ、食べる順番は、おかずが先でご飯やうどんは最後になります。これも食後高血糖を避けるためです。
糖尿病のカロリー制限や食事療法は難しいと考えている方も多いと思います。ロカボ食はその難しい食事療法をもっと簡単に、そして楽しく食べる方法の一つだと思います。糖質制限を実行できれば、焼き肉食べ放題も夢ではありません(焼肉屋さんの茶碗ならならごはん小の半分程度になりますが)。通常の食事だとおかずから食べ始め、最後に漬物で小盛りのご飯で終了。その後、デザートとしてチョコポッキーなら6本O Kです。食後高血糖の抑制はダイエットにもなります。これからダイエットを考えている方にもロカボ食はおすすめです。