最近の心境。「2兎追うものは1兎も得ず」と言われますが「1兎を追うも、脚がもつれて1兎も得ず」という心境です。
今回は腸と健康の3回目となりました。みなさんの腸にはどんなウルトラ兄弟が住んでいるでしょうか。個性あるウルトラ兄弟を医学用語では「プロバイオティクス」と呼びます。これは「人に有益な影響をもたらす生きた微生物のことです」。乳酸菌やビフィズス菌などがこれにあたります。
プロバイオティクスである、ウルトラ兄弟にもそれぞれに得意分野があります。免疫力を上げる者、心の健康を保つ者、糖尿病を防ぐ者、癌を防ぐ者など色々な力があります。例えば、癌にかかることが少ない家系の便にはウルトラマンエースが多いとか、長寿の地域では特別な発酵食品を食べていて、その中にはウルトラマンタロウが多いとかです。手っ取り早く、体調の良い方のウルトラ兄弟をそのままいただく方法が、便移植になります。現在臨床研究が進んでいますが、人の便を体に入れるとなると、少し抵抗がありますよね。
そこで考えられる方法が、一定の効果が証明されているウルトラ兄弟を選択して摂取する方法です。その代表がヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌です。ヨーグルトの特徴を知って自分に合ったヨーグルトを選びましょう。
① 尿酸が高い方にはガゼリ菌PA-3を含む「明治プロピオヨーグルトPA-3」。
➁ 胃の調子が悪い方にはLG21乳酸菌を含む「明治プロピオヨーグルトLG21」。
③ 風邪や感染症が心配な方はR-1乳酸菌を含む「明治プロピオヨーグルトR-1」やプラズマ乳酸菌を含む「キリン イミューズ」。
④ 肥満が気になる方にはガゼリ菌SP株を含む「雪印 恵ガゼリ菌SP株ヨーグルト」。
⑤ 腸内フローラを整え、悪玉菌の増殖を抑え、便通を改善するにはビフィズス菌536を含む「森永ビヒダスヨーグルト」やBE80を含む「ダノンビオヨーグルト」。
⑥ 花粉症やアトピー性皮膚炎にはL92乳酸菌を含む「アサヒ飲料 カルピスL92守る働く乳酸菌飲料」。
⑦ 精神的ストレスが多く睡眠の質が悪い方には乳酸菌シロタ株を含む「ヤクルト400や1000」。
などの製品を試してみるのはどうでしょうか。「継続も力なり」です。最低でも2週間ぐらいは試してみましょう。大事なのはウルトラ兄弟の餌となる水溶性食物繊維(わかめ、ひじき、蓮根、果物)やオリゴ糖(りんご、バナナ、蜂蜜、大豆、アスパラ、玉葱)もしっかりとって、フローラのウルトラ兄弟を増やしましょう。