令和4年3月となりました。例年なら花粉症が全盛で花粉情報や桜の開花予想で盛り上がる時期ですが、今は新型コロナウイルスのオミクロン株の猛威で様々な日常生活に支障が出ています。コロナウイルス対応に追われ、医療の破綻も見られます。岡山市は医療大国で市内には大学病院をはじめ大規模な総合病院が充実しています。その岡山市でさえも通常ならすぐ開始出来る治療が、出来ない場面が見られます。他県では尚更、医療の逼迫があります。ただどんなに苦しくても、必ず終わりがやって来ます。その時は絶対やってくるので、もう少し、もう少し、頑張りましょう。
タバコ屋のおばさんに「お姉さん、美味しい食事屋がこの辺にありますか。」と聞くと、「裏の飯屋が美味しいよ。」とにっこり教えてくれました。でも、今回の話は「うらめしや」であって、決して「裏飯屋」ではありません。
「うらめしや」とは幽霊につきものの言葉です。幽霊が出そうな雰囲気は、とてもおどろおどろしく、空気が滞ってどんよりと濁った感じです。蒸し暑いのに背筋がゾーッと寒くなるような場所には、恐怖を感じます。そこに、爽やかな風がスーッと吹くと、途端にどんより濁った雰囲気が無くなります。そうです、幽霊には、爽やかな風は似合いません。
爽やかな風は、気持ちも心も快適にしてくれます。空気の濁るところ、水の濁るところは、邪悪なものが集まりやすい場所になります。人間の体も同じです。タバコなどで肺から息が出にくくなったり、血管が動脈硬化で細くなり血の流れが悪くなるところに病が集まって来ます。まさに、体の「うらめしや」状態です。
その「うらめしや」状態を吹き飛ばしてくれるのが運動です。運動は、しっかりときれいな空気を吸い込んで、肺に爽やかな空気を流し込み、肺からは新鮮な酸素を心臓に送り、心臓から新鮮な酸素を全身に送り込むことが出来ます。そして、運動で乾いた喉に、新鮮な水をしっかり飲むことで、血の滞りが解消され、内臓にも爽やかな酸素とフレッシュな血液が供給されます。そうです。水分をとりながら運動することは、体全体に爽やかな風が流れ込んだ状態になり、体の「うらめしや」状態を爽やかな健康体にする、最も手軽で簡単な方法です。
コロナ禍で体も心も「うらめしや」状態の方が多くいらっしゃいます。ウォーキングや自宅でのヨガなど、密を避けて行える運動は、コロナ禍の体を爽やかにする必需品です。今日から、水を持ってウォーキングを始めませんか。