令和2年も3月をむかえました。今年は寒い日もありましたが暖かい冬だったと思います。例年ならインフルエンザが猛威を奮いますが、今年は昨年度と比べておだやかだったと思います。予防接種の効果もあると思います。ただ、コロナウイルスによる新型感染症には驚かされました。早期のワクチン開発を熱望します。それまでは頻回の手洗いや手指消毒とうがいをしっかり習慣化し、加湿を心がけ、睡眠と栄養摂取に気を付けたいと思います。
小惑星探査機「はやぶさ」は過酷な状況を乗り越えて世界で初めて小惑星「いとかわ」から表面物質を持ち帰ることに成功しました。現在、「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から表面物質を持ち帰ろうと2014年に打ち上げられ2018年に「りゅうぐう」に到着し2020年末に地球に帰って来る予定です。
では、なぜ小惑星の表面物質で生命の起源が分かるのでしょうか。今から46億年前、太陽系が生まれました。その頃と同じ状態を保っている原始天体が「りゅうぐう」だからです。「りゅうぐう」には地球や水や生命を創った原材料物質が含まれていると考えられています。「りゅうぐう」のサンプルを解析すれば水や有機物の存在が明らかになり、我々の源に一歩近づくことになります。
そのような時、東北大学などの研究チームが生命に必須な糖を隕石から発見しました。宇宙で作られた糖が最初の生命誕生の材料に使われた可能性があります。46億年前太陽系誕生から間もない頃、小惑星での化学反応で糖が作られた可能性があり、その小惑星は天体衝突で破壊され、隕石となり落下したと考えられます。46億年前の太陽系で生まれた水や糖などの有機物が隕石となり地球に落下し、何かの弾みで出会い、地球上での生命誕生に繋がった可能性があります。まさしく生命の神秘です。「はやぶさ2」が地球に帰って、サンプルを解析すれば、生命誕生の秘密に一歩近づけると思います。
我々の祖先は夜空に輝く星々で、星々の一部が地球で出会うことで奇跡的に誕生したのであれば、命が亡くなった時に宇宙に輝く星のもとに帰ることも自然なことかもしれません。