今年ほど暑い夏でも、お彼岸が過ぎると夏が終わった、と思えるので不思議な感じがします。日本には四季があり、どんなに暑い夏も、どんなに寒い冬も必ず終わりがあります。終わってみれば、ちょっと懐かしい感じがします。頑張って猛暑を切り抜けた、達成感でしょうか。日本人は何事でも頑張って、その結果達成できる経験を、このような季節の中で経験しているのでしょうか。日本の四季に日本人の魂の根源があるかもしれません。
先日、岡山に台風が接近しました。暴風と凄まじい雨で、岡山市の南部では浸水した家もあったそうです。自然の力は恐ろしいです。台風でこの被害です。いつか絶対起こると言われる南海トラフ巨大地震が明日起こったらどうしますか?
災害対策基本法には自然災害の最終責任は市町村長にあり、都道府県・国はそれを支援するとなっています。10月に岡山市長選挙がありますが、市長となられる方には万全を期して頂きたいです。ただ、この震災は行政任せでは乗り切れません。南海トラフ地震が冬の深夜に発生した場合、岡山県の被害想定は国の想定では死者数12000人負傷者数17000人、県の想定は死者数365人負傷者数7634人(堤防等が破壊される津波が発生した場合、死者数が国は600人増加県は2700人増加、負傷者数が国は20人増加県は4100人増加です。)国と県で人数の隔たりがありますが、まさに想像を絶する地震であることは間違いありません。この大規模地震は、早急に県民一人一人が考えていかなければならない問題だと思います。
一番大事なのは備えです。備えあれば憂いなし。絶対に生き延びることが一番です。個人の心構えとして大事な質問があります。自分の自宅は安全ですか??家が県南にある方は、津波警報が出たら絶対避難しましょう。前もって避難準備対策ができていれば、避難にかかる時間が短く、すぐ行動できます。家族が仕事や学校でバラバラでも、避難場所の確認ができていれば安心です。個人の次に大事なのが部署です。自分が属する仕事先での災害マニュアルの作成、避難訓練が大事になります。最後は管理部門の考え方です。各部署が適切に行動できてもそれを統括する管理者が適切な判断をしなければ大変なことになります。
防災週間(8/30-9/5)にあたり、南海トラフ地震について考えてみました。
私は一進会を利用してくださる利用者様をはじめ、職員の安全を確保する義務があります。と同時に、地域の方を助ける義務もあると考えています。今できるベストを尽くせるように努力したいと思います。でも、今一番大事なことは、みんなが災害に関心を持つことだと思います。無関心が一番の敵です!