今年の夏は非常に暑かったです。今も暑いですが、暑さ寒さも彼岸までと言います。もう少しの辛抱だと思っています。日本全体で見れば、西日本は猛暑で東日本は冷夏でした。小さい島国なのに、縦には長いことを実感しました。今年の冬は暖冬になることを願っています。
今年も岡山マラソンに参加できることになりました。今、考えて見れば6年前に健康維持のために、何かしなければならないと思って始めたのがジョギングでした。研修医から勤務医時代、運動は全くしたことがありませんでした。ジョギングをする前はプレフレイル状態だったような気がします。
走り始めたきっかけは、「みんなで蒜山マラソンに出よう。」でした。この頃は週に1回2km走ると「はーはー、ゼイゼイ。」で呼吸が上がってしまい、筋肉痛、全身疲労感は、半端無い感じでした。こんな中で、練習を周2回に増やし、少しずつ、走る距離を延ばしたら、半年後に10km、1年後に20km走れるようになってきました。2年後に初めてのフルマラソンで完走出来ました。タイムはなかなか良くなりませんが、走力がついてきたのは確かです。
凡人がフルマラソンを完走するには、どうしてもトレーニングが必要です。走ることは、今でも辛く、えらいことの連続です。どうして、えらいのに走るのだろう?と自分でも不思議に思います。「ひょっとしてM(マゾヒズム)?」、いやいや、そんなことは無いと自問自答しながら走ったこともありました。多分、岡山マラソンに参加出来なくても、走っていると思います。
初期の頃、自分に力が湧くような曲を聴きながら走ることが多かったです。ロッキーのテーマ、アントニオ猪木のテーマソングで有名なスカイハイ、大好きな映画トップガンのテーマに勇気をもらいました。それが、ある頃から曲を聴かなくてもすんなり走れるようになってきました。
今、走りはじめて15分で、体が慣れてくると、体が意識せず動くようになってきます。まさに、自動運転です。何も考えず、手と足が勝手に動くような感じです。その時、私は何も考えていません。周りの音も聞こえ、目も見えていて、危険をちゃんと察知できる状態での自動運転です。この時、私は何も考えず、「無」に近い状態になっています。他の例え言えば、座禅を組んでいるような境地でしょうか。「無念、夢想」の状態はとても気持ちが良く、日頃のストレスを解消してくれます。
今、私はこの状態になりたくて走っています。
ただ、15分以上走らなければこの状態がおとずれません。これからも無の境地を求めて走りたいです。決して、Mではありません。