平成28年も、はや10月となりました。リオオリンピック、パラリンピックが終了し、4年後に東京オリンピックが開催されると思うと、今からドキドキしてきます。オリンピック、パラリンピックがくれる感動はとても素晴らしいもので、心が震えます。今から、東京オリンピックが楽しみです。
高齢化社会を迎え、現在国は地域包括ケアシステムの構築に力を注いでいます。地域包括ケアシステムという言葉は最近よく耳にしますが、どんな内容か分からない方も多いと思います。
地域包括ケアシステムとは医療•介護•予防•住まい•生活支援の5つのサービスが24時間365日を通じて包括的に提供される体制のことです。迅速かつ適切なサービスを提供可能とするエリアとして、各サービスの提供者が約30分以内に駆けつけられる中学校区を標準的な基本単位と定めています。
国の政策は画一的で各々の地域を考慮したものではありません。当院は南区の福浜中学校区の北のはずれに位置し、利用して下さる方は北区の岡輝中学校区の方も多くおられます。現在の地域割では、北区と南区で役所が異なり、担当も変わるためよりスムースな連携が難しいと思いますが‥•、国の画一的な考えに沿わないといけないようです。
とはいえ、地域包括システムは今後重要になってきます。地域包括ケアシステムを簡単に言えば「そこに住む人に必要な医療•介護の供給体制の現実」だと思います。そのシステムには医療の機能分化とスムースな連携が必要です。例えば、脳梗塞を発症し、急性期病院に入院して治療を受ける。次に回復期病院で歩行や食事のリハビリをする。家で過ごすためにもう少し時間やリハビリが必要なら慢性期病院で家に帰る準備をする。この後家に帰る場合に必要なのが地域包括ケアシステムです。現在入院医療は機能分化が進んでいます。入院から在宅への復帰をスムースに行うためのシステムが地域包括ケアシステムであり、現在その構築が急がれています。地域包括ケアシステムの構築には、かかりつけ医、訪問看護•介護ステーション、かかりつけ薬局、ケアマネージャー、地域包括支援センターが協力して医療と介護の連携が出来、急性期病院とも繋がるシステムにする必要があります。
一進会では将来、この地域包括システムより、より連携を強化し、小回りが効き、生活支援や介護予防を含め、この地域に住み続けることができるシステムを作りたいと思っています。一進会版ミニ地域包括システムは一進会が基盤となるため、北区や南区、中学校区という垣根がありません。一進会を利用して下さる方々に医療、介護、予防、住まい、生活支援を提供していきたいと考えています。現在システム準備中ですが、国の目指す地域包括ケアシステムの一端を担うとともにより発展したシステムを構築していきたいです。