まだまだ暑い日が続きます。今年の夏は暑い夏でした。リオオリンピックがさらに暑さを助長しましたが、この暑さは、感動をくれました。オリンピックは素晴らしいです。次の東京オリンピックが今から楽しみです。日本、ガンバレ。
8月15日、十日市慰霊祭に参加させて頂きました。この日が71回目の終戦の日でした。十日市の子安天満宮で催された慰霊祭には、多くの高齢者の方が参加されていました。
私は戦争を知りません。戦後二十年目に生まれましたが、高度産業成長期で生まれた時から、戦争の爪痕は微塵も感じませんでした。戦争は過去の物と思っていました。でも、慰霊祭に来られている方々は戦争を経験し、その後の苦しい復興を頑張り抜き、今ある日本の土台を作ってくれました。そんな苦労を知らず、平和が当たり前と思い過ごして来た私は、この慰霊祭に参加し戦争を体験された方々の苦労を知る事ができました。今まで、教科書では習っていた事ですが、実際の声を聞き71年前の現実を垣間みる事が出来ました。
戦後71年。日本は今、岐路にあります。参議院選挙で改憲勢力が三分の二を占め、憲法改正が現実味を帯び始めました。今の憲法はGHQに押し付けられたものと考える方が多いですが、GHQの平和憲法が日本の骨格を作ってきたと言っても過言ではないように思えます。
今年から18歳以上に選挙権が与えられました。戦後71年経ち、今日本国憲法の改正が現実味を帯びて来ました。戦争を知らない我々が改憲の是非を審判する日がやって来ると思います。その時のために、71年前に起こった出来事をしっかり学ばなければならないと思います。憲法とは日本の心の拠り所です。その判断をする前に、しっかり過去を学び、そしてこれからの日本を支える拠り所と成る憲法をしっかり考え議論する必要があることを理解しました。
8月15日の午前は晴天で、蝉の声が響いていました。71年前も同じように蝉が鳴いていたと思います。蝉の鳴く環境は同じでも、聞くものの環境は大きく変わっています。戦争を知らない世代に戦争という事をしっかり伝えなければならないと自覚した一日でした。
ただ、その日の夕方、落雷があり約3時間の停電がありました。利用者様にも暑くて、暗くて非常にご迷惑をおかけすることになりました。この停電で71年前の想いも一気にふっとんでしまったのも確かです。
温故知新は大事ですが、今あるホットな出来事には負けるかもしれませんね。