平成26年も梅雨の季節に入りました。梅雨が明ける頃は、平成26年も半分が終わっています。梅雨といえば、紫陽花とカタツムリですが、最近はカタツムリを見る事がありません。ナメクジはよく見るのですが、家付きのカタツムリは少なくなりました。これも住宅ローンが関与するのでしょうか。
我々の日常はすべてが、化学記号で表すことができます。水は水素と酸素元素からなる化合物でH2Oと書かれます。その水も氷である固体から液体、気体と変化します。今、目に見えている全ての物が化学式で表され、化学変化しているのです。例えば、HCl+NaOH →NaCl+H2Oというふうに絶えず変化しています。玉子焼きも卵のタンパクがアミノ酸配列し、焼かれているということは、酸化し、水分が蒸発しながら、固体に変化する現象になります。ケーキを作るとき、生クリームを泡立てることは、クリームの中に空気を入れることになります。空気とは酸素と窒素をもとに、二酸化炭素、アルゴンなどの物質からなるため、これらの物質がクリームの中に多く含まれるとおいしいケーキなるようです。料理も化学的に追求すると美味しくなるかもしれません。著名な料理人は理系出身でしょうか。
こういうふうに考えてみると、今見える世界は全て化学記号に置き換える事ができ、料理や掃除などの日常行為の中で、酸化や還元、イオン結合、昇華、中和反応などが日常茶飯事に起こっている事になります。我々の毎日が化学の教科書に出てくる事を普通に行っているようです。
日々の中で、化学などと堅苦しくならず、自分が酸素分子になったように、空間を飛び回ったり、酸化し、焦げ目になったりする事を、想像してみるのはどうでしょう。苦手だった化学の世界が身近なものに感じられるかもしれません。受験生の皆さん、視点を変えて物事を見ると、案外興味が持て、面白く勉強出来るかもしれませんよ。日本で化学が好きになる人が増える事を願っています。もっともっと日本のノーベル賞の受賞者が増えますように。合掌。