風薫る5月となりましたが、今年の香りはPM2.5がらみの薫りでしょうか。薫風は爽やかなものと考えていましたが、今後、改める必要があるのかもしれません。花粉症やPM2.5の無い新緑の匂いを、思いっきりかいで見たいです。
人間は弱い生き物です。
困難に出会うと、何で私だけがこんなつらい目にあうのだろうと考える事が多いと思います。人は自分が主人公であるから、幸福も不幸も自分を中心に考えてしまします。困難な事に出会うと自分だけがつらい思いをしていると思ってしまいます。他人は元気でストレスが無いように見えてきます。
でも、それは違います。人間は生きている限り、みんなつらい思いをしています。その事は、冷静に考えてみれば当たり前なのに、なかなか客観的に見る事が出来ません。ものすごく幸福そうに見える人でも実際は、大きな苦労を背負いながら生活しているかも知れません。苦労をうまく隠しながら生きている人を外見だけで判断してはいけませんが、どうしても羨ましく思えてしまいます。
人間はみんな個々の苦労を持っている。当たり前な事なのにその事に気付きません。明るく見える人ほど、落ち込んでいるかもしれません。みんなつらい思いを持って生きています。この事に気付けば、不公平感や羨みが減ってくるのではないかと思います。人はみんな生きている上は大きなストレスを抱えて生きていると思います。
ただ、東北大震災の被災者や韓国の沈没船事故の家族の思いはどうでしょうか。その方達の思いを考えると、自分のつらさは小さいものに思えて来ます。人間はみんなつらい思いを持っていて、その事は当たり前な事なのに気付きにくいです。でも、大きい目でまわりを見ると、同じくらい不幸な人はいっぱいいます。この事に気がつけば、安心感が出て来て、ほんの小さな幸福を大きく感じことが出来ます。春、かわいい小さな花を見て、きれいだなと思う瞬間の背後にはつらい思いがかくれています。この季節、小さな幸せをこつこつと見つけながら、自分の心と素直に向き合う時間を持つのはどうでしょうか。