早いもので、もう4月です。暖かく、過ごしやすい季節となりましたが、花粉症のある方は大変です。今年は花粉症+PM2.5+黄砂=(鼻ズルズル、眼かゆかゆ、くしゃみ)2程度ひどいです。せっかくの春が台無しになりそうです。
先日、小学校の卒業式に出席しました。6年生の次女が卒業しました。今まで、子供の入学式や卒業式に出席した事の無い私にとって、自分の卒業式以外では始めての卒業式でした。ただ今回の卒業式は娘のためだけでなく、祝辞を言うことが最大の仕事でした。
隣の小学校の祝辞を述べる方のアドバイスや、妻の見た長女の中学校卒業式の様子を聞くまでは、祝辞は短く暗記出来る程度の文章で終わらそうと思っていました。祝辞のアドバイスとは、封書に毛筆で書けるソフトがあるから、過去の祝辞を学校で見せてもらい、パソコンでちょろちょろと入力して、それを単に読めばいいよ。というものでした。このアドバイスを聞いたのが金曜日の夜。でも、卒業式は次の月曜日。もう小学校は閉まっています。土曜日は長女の卒業式。卒業式に行った妻から、祝辞はちゃんと封書に入れた紙を取り出して読み、内容もためになる内容であったと報告を受けました。今まで卒業式の経験の無い私は、少し卒業式を軽く考えていたようです。
ここからが大変です。残された日は、土曜の夜と日曜日のみ。月曜日が本番です。土曜の夜は何を話そうかと考えるつもりでしたが、娘の卒業祝いに行った、回転寿司で飲んだビール効果と日頃の疲れで寝てしまいました。日曜日の午前に趣味の風呂掃除をしながら、話す事を考え、掃除も上の空で終え、昼食後に何とか下書きにとりかかりました。もうソフトに頼る時間も無く、書道ができないため、清書をどうするか頭を悩ましていると、万年筆があることを思い出しました。数年ぶりに(正確には3年ぶり)使う万年筆はペン先にインクが固まり、インクを吸っても吸えず、まず万年筆の掃除からするはめになりました。寝るまでに便箋3枚を書き終え、何とか読む練習まで漕ぎ着けました。
当日の朝、教頭先生の指導の下、一人でリハーサルをしていると、綺麗にセットした校長先生から(女性の綺麗な先生です)、卒業式は一年の行事で一番重要な行事なので宜しくお願いしますね。と、プレッシャーをかけられました。
卒業式が始まると、子供達の6年間の成長が思い出され、うるうるとなりました。卒業式って本当に良いものだなーと思っていた矢先に祝辞の番となりました。登壇の時、手足が同方向で動いていたようで、まずいと思った瞬間より、頭が真っ白になり、その後の記憶がありません。気付いたら、イスに戻っていました。
短期記憶喪失の卒業式でしたが、式には感動しました。子供達の成長には驚かされます。日本の未来を背負う子供達には、これからもすくすくと育ってもらいたいです。