4月、岡山では桜が咲き、新しい学年が始まる月です。日本人にとって、4月はスタートの月です。そのスタートを彩ってくれるのが桜です。桜の花は、私達の心の奥にまで染み込んでいます。日本人の遺伝子には、桜の花を見ると、特別な感情が起こる、DNAが含まれているかもしれません。これから始まる、新学期や新年度が良い年になることを願っています。
私事ですが、2月24日に吉備路マラソンに参加しました。一進会のベテランランナーで師匠でもある、李さんから、ジョギング中に発せられた言葉、「身体障害の方でも頑張って走っている方がおられます。五体満足の人がこのくらいのペースで走れば完走できるのに、走れない事はないですよ。フルマラソンを走りましょうよ。」この言葉に、私は騙されました。李さんの言葉に「なるほど」と共感し、エントリーしてしました。しかし、実際のコースを車で下見して感じた事は「長い」の一言でした。42.195kmは非常に長かったです。この後から、何でエントリーしたのか、自分を責めました。ハーフの倍です。蒜山マラソンで息が上がっていたのに、その倍は想像するだけで呼吸困難になりそうでした。事前の練習でも、20kmの練習をしようと思っても、途中で膝や大腿が痛くなり、最高で15kmまでしか走れませんでした。
この様な状況で、とうとうマラソン当日を迎えました。出発前に、膝をさすりながら、神様にお願いしました。「今日が無事終わりますように。膝が痛くなりませんように。最後まで走れますように。」と。出発前に一進会の女神達が我が腕に「愛してるよ」とマジックで書いてくれました。(不安解消に私から書いてもらったのですが‥•。)これが、効きました。ゴールした時に待っていてくれる人達がいる。仲間が待っていてくれる。という安心感と、「頑張らなければいけない」という思いが沸々と沸き上がってきたのです。出発前にわざわざ、やって来てくれた職員の方々にも、力を頂きました。
午前9時、スタートの号砲が鳴り響きました。ゆっくりと走り始めました。マイペースを守り、走っていると、10kmあたりから、走っているというより、勝手に体が進んでいるような感じになりました。時計の振り子が振られているように規則正しく、足が前に出て行く感じです。これなら、永遠に走れると思える感じでした。今まで、頭が足に命令して、何とか足が動いている。という感じでしたが、足が自動的に動く感じを体験しました。車で言うと、マニュアルミッション車からオートマ車に進化したような感じです。しかし、30km過ぎから、オートマのギアが段々とローギアに移り、足が重くなり、最後はまた、ミッションにもどりました。頭から、動けと命令しても、足からは、重いから動けないとの返事でした。そんな中、力をくれたのが、女神達に贈られた、腕の文字と沿道から応援してくれる方々の声援でした。40km過ぎて、何とか、前に進んでいる時、一進会のメンバーの応援が最後の推進力となりました。ボランティアのピアノの先生に頂いた永ちゃん(矢沢永吉)のタオルにゴールした時は夢の様な気持ちでした。実際、夢を見ていたのかもしれません。神様は本当にいるのだと思えた瞬間でした。
神様、女神様。本当にありがとうございました。神様と女神様のお陰で、今日も仕事ができています。感謝感激です。