雨の日が多くなりました。今年の梅雨には台風まで参加して、日本列島に脅威をもたらしました。でも、梅雨の水を溜めることで、夏を乗り切れると思うと、大事な時期だと思います。鬱陶しいと思われがちな梅雨ですが、梅雨の時しか楽しめないこともあります。この時期、紫陽花があちこちで綺麗な花を咲かせています。雨が降ると、カエルがにぎやかに演奏してくれます。姿は見えないけど、思ったよりたくさんのカエルが生き生きと合唱しているようで、本当にカエルの歌が聞こえてくるようです。
「煩悩」これは、人間の心身の苦しみを生み出す精神の働きのことで、肉体や心の欲望、他者への怒り、仮の現実への執着などと考えられています。人間はみな煩悩を持ちます。この煩悩を断ち切るために、多くの人が修行したり、考えたりしましたが、未だに良い解答はありません。というより、人間は、お金が欲しい、良い服が着たい、もっと綺麗になりたい、美味しいものをお腹いっぱい食べたい、楽をしたい、遊びたいなどの煩悩を断ち切ることが出来ないと思います。自分自信も煩悩を断ち切ることはできません。
しかし、「足る」ことを知っていれば、地べたに寝るような生活であっても幸せを感じることが出来るそうです。「釈迦に説法」の釈迦の言葉に「少欲知足」という言葉があります。欲を少なくして、足るを知ること。欲張らないで、今ある現実のもの素直に受け入れること。このことが、今、非常に大切だと思います。震災や放射能事故から一年以上経過し、今なお復興のめどがたたず、国会でも消費税問題ですったもんだしている今、日本人としての心のありようが煩悩に洗脳されてしまったように思えます。今の私を含め、日本人に「少欲知足」の考えが必要で、将来の日本を救う鍵になりそうな気がします。
今、自分に必要な四文字熟語を考えると、他に「虚心坦懐」、「一意専心」が大事だと考えます。「虚心坦懐」とは、心に何のわだかまりもなく、素直で気持ちも落ち着いている状態で、平静に事に臨むことです。自分の心を研ぎすまし、持ち上がる問題に平静に臨めるようになりたいです。「一意専心」とは、自分の決めた目的のために余計な事を考えないで、ただひたすらその事に集中することです。
今後、河合俊典は「少欲知足」、「虚心坦懐」、「一意専心」を胸に、「一陽来復」を期待し、「隔靴掻痒」しながら「格物致知」を目指し、一進会とともに歩んで行きたいと思います。
隔靴掻痒:物事が思うようにならくてじれったくもどかしいことのたとえ。
格物致知:まず物事の本質をしっかりと理解してから知識や学問をみがきあげること。