春雨が降る度に春が一歩一歩、近づいてくる感じがします。春がもうすぐそこまでやって来たということは、花粉症も近づいて来たということです。私が花粉症を発症したのは、医者として働きだしてからで、年々春になるとくしゃみが激しくなり、花粉症に悩まされます。ひどい時はくしゃみと鼻水で車の運転にも影響がでます。黄砂の頃、症状がピークとなるため、黄砂症?かもしれません。
2月に一進会では職員笑顔大賞の投票を行いました。多くの方に投票して頂きました。本当に有難うございます。厳正なる開票の結果、なの花管理者の藤原さんが栄光の第一位を獲得されました。藤原さんの素敵な笑顔が、多くの利用者さんや職員に元気を与え、うれしい気持ちと頑張る気持ちを与えてくれています。藤原さんにはこれからも、一進会笑顔大使としてもっともっと頑張って頂こうと思います。
最近、比較的簡単に胃瘻(PEG)が増設できるようになり、経口摂取が出来ないと、早期にPEGの増設を行うようになりました。しかし、PEGの増設をしたから、口からの栄養を諦めるのでは無く、嚥下訓練も行いながらPEGを使用する施設が多くあります。嚥下訓練を管理栄養士、言語療法士、看護師、医師とチームを組んで、何とか食べれるようになってもらいたいとリハビリをしていると施設もあります。このような施設では、食べれるようになる方の割合が確かに多いようです。
しかし、このようなリハビリは医療側から患者さんに一方的に押し付けられている気がします。患者さんの気持ちはどうなのかな?と思います。好きでも無い物や無理やりとろみをつけた物を「ごくんと飲み込んで下さい」と言われても嚥下は難しいと思います。一番大切な事は、患者さん自身が「食べたいなー」という気持ちを持つこと、持ってもらうことが大事だと思います。医療側から訓練を提供するだけで無く、患者さんに食欲をわかせ、食べたい気分になってもらうことが出来た上に、訓練が出来れば、もっと口から食べれる方は増えると思います。
当院の小規模多機能施設“たんぽぽ”では、PEGを使用している利用者さんの多くが食べれるようになりました。医療で食べれなかった方が介護で食べれるようになりました。その原因を考えている時に、「食べたい」気持ちを持たせることが大切だということに気付きました。鉄板焼きのジュージュー焼く音、おいしい匂い、すき焼きのぐつぐつ煮える音と匂い、みんなで「いただきます!」と声を上げ、回りから「おいしい、おいしい」の声を聞くと、口から唾液が湧いてきて、食べたいという気持ちになりませんか?「食べたい、一口でも食べたい」この気持ちを医療では提供できませんでした。でもたんぽぽでは提供できます。